大事なのは何曜日かではなく、鉢が乾いているかどうかです。まず2〜3cmの深さを指で確かめ、乾いていたら水をあげます。
水をあげる前に、鉢の状態と、その植物に必要な水の量を確かめます。表面から2〜3cmを指で触るのは最初の確認で、どの植物にも当てはまる決まりではありません。ザミオクルカス(ZZプランツ)、サンスベリア、カランコエは、土が完全に乾いてから水をあげます。コチョウランは、バークがほぼ乾き、かたい根が銀色に見えるかを確かめます。水をあげたら、余分な水を鉢から抜きます。
決まった水やりの日がうまくいかないのは、同じ部屋の2つの鉢でも乾く速さが違うからです。光、鉢の大きさ、鉢の素材、用土によって、間隔は何日も変わります。
01
水やりのタイミングの見分け方
その植物に合った深さで土を触り、鉢の重さと比べます。表面だけが乾いて、深いところの根はまだ湿っていることがあります。ザミオクルカス、サンスベリア、カランコエでは、表面の数cmが乾くだけでは足りません。バークに植えたコチョウランは、土の深さではなく、バークと根の様子で判断します。
鉢の重さでも、手を汚さずに同じことが分かります。たっぷり水をあげた直後に一度鉢を持ち上げ、4〜5日後にもう一度持ち上げます。違いははっきり分かります。2回繰り返せば、乾いた鉢を重さだけで見分けられるようになります。
深い鉢には、竹串が役立ちます。鉢底の少し上まで差し込んで抜き、黒っぽい土がついているかを見ます。串がきれいで白っぽいままなら、根鉢は底まで乾いています。
観葉植物用に売られている安い針式の水分計は、用土の電気の通りやすさを測るので、肥料の塩分でも数値が動きます。背の高い鉢での大まかな目安としては使えますが、それだけで決めるものではありません。同じ鉢でも、2つの計器の数値が違うことがよくあります。
- 土が、その植物に合った乾き具合になっている
- 水をあげた直後より、鉢がはっきり軽い
- 竹串が、根鉢からきれいなまま出てくる
- 土が鉢のふちから離れ、水が中にしみこまずに横を流れ落ちる
表面ではなく、2〜3cmの深さを指で確かめます
02
1回にあげる水の量
鉢底の穴から流れ出るまで、たっぷりあげます。そうすると根のある場所全体に水が届き、たまった古い塩分も一緒に流れます。ふちに沿ってゆっくり、2〜3回に分けて注ぐと、水が鉢の内側をそのまま流れ落ちずに土にしみこみます。
数日おきに少しずつあげるのは、いちばん多い失敗です。水は表面の層にしか届かず、下の根は乾いたままで、根が水を求めて上に伸びます。回数を減らし、あげるときはしっかりあげます。
受け皿の水は、15〜20分後に捨てます。水につかった根は空気が届かず、腐ります。穴のない鉢カバーを使っているなら、中の鉢を取り出して流しで水をあげ、水が切れてから戻します。
鉢底から流れ出るまでが、たっぷりの目安です
03
水やりの間隔を変えるもの
いちばん大きく影響するのは光です。明るい窓辺の株は、部屋の奥3mほどのところに置いた同じ株より、はっきり多く水を使います。株を動かしたら、最初の数週間はいつもよりこまめに確かめます。
素焼き鉢は水を通し、鉢の壁からも水が蒸発します。釉薬をかけた陶器の鉢やプラスチック鉢は、水を長く保ちます。大きすぎる鉢は根のない土を多く抱え、その土は水やりのあと長く湿ったままです。
用土によっても変わります。ピートの多い培養土は、たくさんの水を保ちます。バーク、パーライト、軽石を混ぜた土は早く乾き、多めの水にも耐えます。
冬は届く光が減り、多くの植物がほとんど育たないので、使う水が減ります。同時に、暖房の乾いた空気で、表面はそれまでより早く乾きます。表面は乾いて見えても下はまだ湿っている、ということが起きやすいのがまさにこの時期なので、冬は深いところまで確かめます。
買ってきたばかりの株や植え替えたばかりの株には、まだ決まったリズムがありません。間隔が落ち着くまで数週間はかかるので、それまでは毎回、鉢を確かめてから判断します。
04
上からの水やり、底面給水、鉢ごと水につける方法
ふつうは上からあげます。水がまんべんなく行き渡り、用土にたまった塩分も流れます。
下からあげる(底面給水)ときは、受け皿に水を張り、20〜30分待ってから残りを捨てます。葉に水滴がつくと跡が残るセントポーリアなど、毛のある葉の植物に向いています。この方法では塩分が流れ出ないので、数か月に一度は上からたっぷりあげます。
根鉢が乾きすぎて水をはじくようになったら、鉢ごと水につけて水を含ませます。バケツに鉢を入れてふちのすぐ下まで水を張り、泡が出なくなったら引き上げます。そのあとは、しっかり水を切ります。切らないと、水切れの問題が過湿の問題に変わるだけです。
底面給水は20〜30分、そのあと残りの水を捨てます
05
コチョウラン、多肉植物などの特別な場合
透明な鉢のコチョウランは、バークと根の色で判断します。根が緑色のうちは、まだ中に水があります。根が銀色がかった灰色になり、バークがほぼ乾いたら水をあげます。鉢ごと水につけるか上から流し通し、そのあとしっかり水を切って、株の中心に水を残さないようにします。
サンスベリア、ザミオクルカス、金のなる木、サボテンは、葉や茎、地下茎に水をためています。たっぷりあげたら、鉢の深いところまでよく乾かします。日の短い季節はごくわずかな水で足り、乾燥よりも、根が湿ったままのほうが早く株を傷めます。
シダやカラテア、マランタは、その反対です。水やりの合間に用土が底まで乾ききらないようにします。乾きすぎると、葉のふちが枯れてきます。いつも湿らせておくのではなく、こまめに確かめます。
セミハイドロやハイドロカルチャー、水差しで育てている植物は、水やりの考え方が違います。水位計が残りの水を示し、根の一部には空気が必要なので、容器の水がなくなってから足します。
コチョウランは、かたい銀色の根とほぼ乾いたバークを一緒に確かめます
06
どんな水を使うか
ほとんどの観葉植物には、水道水が使えます。蛇口から出たばかりの冷たい水より、室温の水のほうが向いています。冷たい水は、熱帯の植物の根の働きを鈍らせるからです。
硬度の高い水は、土や鉢に白い跡を残します。アザレア、カラテア・オルナータ、食虫植物などは、この影響を受けやすい植物です。これらには、ためた雨水や浄水器を通した水が向いています。
牛乳、ビール、塩を入れたゆで汁は、じょうろに入れるものではありません。牛乳は用土に残ってにおいやかびの原因になり、ゆで汁の塩分は土に残ります。塩を入れずにゆでたパスタや野菜のゆで汁を冷ましたものは害になりませんが、肥料の代わりにはなりません。
07
水のやりすぎと水不足の見分け方
水のやりすぎは、柔らかい黄色の葉が一度に何枚も出る、土がいつまでも湿っている、鉢からかび臭いにおいがする、茎のつけ根が黒っぽく柔らかくなる、という形で現れます。用土をもっと深くまで乾かし、鉢から本当に水が抜けているかを確かめます。
水不足は、見た目が違います。葉はしおれて垂れ、水をあげると持ち直します。葉のふちは乾いてもろくなり、根鉢は縮んで鉢のふちから離れています。
葉が垂れているだけでは、どちらとも言えません。どちらの場合もそう見えるからです。先に土を触り、その結果に合わせて対処します。
よくある質問
観葉植物の水やりは何日おきですか?+
決まった日数はありません。水をあげる前に、鉢の状態とその植物に必要な水の量を確かめます。表面から2〜3cmを指で触るのは最初の確認です。ザミオクルカス、サンスベリア、カランコエは土が完全に乾いてから、コチョウランはバークがほぼ乾いて根が銀色に見えてからあげます。水をあげたら、余分な水を鉢から抜きます。
1回の水やりの量はどのくらいですか?+
鉢底の穴から水が流れ出るまでです。受け皿の水は、15〜20分後に捨てます。少しずつ何度もあげても、下の根には届きません。
受け皿にたまった水は捨てたほうがいいですか?+
はい、15〜20分たったら捨てます。水につかったままの根は空気が届かず、腐ります。穴のない鉢カバーの中にたまった水も同じです。
冬の観葉植物の水やりはどうすればいいですか?+
冬は光が減って植物がほとんど育たないので、使う水が減り、間隔は自然に長くなります。暖房で表面が早く乾いても、下はまだ湿っていることが多いので、深いところまで確かめてから水をあげます。
コチョウランの水やりの頻度は?+
根で判断します。根が緑色なら、バークにまだ水があります。根が銀色がかった灰色になり、バークがほぼ乾いたら、水をあげてかまいません。そのあとは、鉢からしっかり水を切ります。
水やりの日を決めてもいいですか?+
水をあげる日ではなく、確かめる日として決めるなら役立ちます。決めた日に鉢を見て、指で確かめた結果で、水をあげるかどうかを決めます。同じ株でも、7月と1月では必要な間隔が違います。
水やりが少なくてすむ観葉植物は?+
体に水をためる植物が、いちばん長く水なしで過ごせます。サンスベリア、ザミオクルカス、金のなる木、サボテンなどです。水やりの合間に根鉢が完全に乾いても耐えます。水のあげすぎのほうが、1週間忘れるより害が大きくなります。
最終確認日: