冬は光が減ります。水やりの前に土を確かめ、肥料は育っている株だけにし、葉を冷たい窓ガラスとエアコンの風から離します。
冬の観葉植物でいちばん大きく変わるのは光です。夏よりずっと少ない光しか届かなくなり、ほかのことはすべてそこから決まります。多くの植物では、光が減ると育つのがゆっくりになり、育つのがゆっくりになると、必要な水が減り、肥料はいらなくなります。例外は、冬に育つ植物や冬に花を咲かせる植物です。
もうひとつの変化は部屋の中で起こります。暖房の効いた部屋の空気は乾き、窓際は夜になると冷え込み、真冬の換気では冷たい外気が暖かい葉に当たります。冬に起こる傷みのほとんどは、この3つが原因です。
01
足りなくなるのは光
植物を窓に近づけます。7月に窓から2mの場所で元気だった株も、12月には光が足りません。冬の南向きの窓でも、6月の北向きの窓より届く光は少なくなります。
窓ガラスを拭き、厚いカーテンは昼間はしっかり開けます。どちらも小さなことに思えますが、曇りの日にははっきり違いが出ます。
葉のほこりも拭き取ります。ほこりが積もると、冬の株には貴重な光がさえぎられます。湿らせた布で十分で、毛のある葉には柔らかいブラシを使います。
数週間に一度、鉢を4分の1回して、株が窓のほうへ片寄って伸びないようにします。
足りない光の代わりになるのは、植物育成ライトだけです。株の上の十分に近いところに付け、1日に何時間かつけておかないと、飾りにしかなりません。
冬に細く長く色の薄い茎が伸びてきても、残す価値のある成長ではありません。春に切り戻せば、明るい光の中で節の詰まったがっしりした新しい芽が出てきます。
冬は窓に少しでも近づけるほど光が増えます
02
冬の水やり
冬はほとんどの観葉植物で水やりの回数が減りますが、すべての植物に当てはまるわけではなく、決まった日程があるわけでもありません。水をあげる前、または控えると決める前に、4つのことを確かめます。
水やりの間隔は長くなりますが、1回の量は変わりません。水をあげるときは、鉢底から流れ出るまでたっぷりあげます。
エアコンの温風が直接当たる場所や、ストーブやファンヒーターのそばでは逆になります。そこでは株がほとんど育っていなくても、夏より早く土が乾くことがあるので、水やりは減らすどころか増えることもあります。
水は室温のものを使います。冬の水道水はとても冷たいので、汲み置きして室温にしてからあげます。暖かい部屋に慣れた根に、冷たい水を直接かけないためです。
低い温度で土が湿ったままになることが、冬に植物を枯らすいちばん多い原因です。根の働きがゆっくりになり、水が残り続け、根腐れが起きます。水のやりすぎでも葉はしおれるので、湿った土でぐったりしている株に必要なのは、さらに水をあげることではなく乾かすことです。
- 土の湿り気。指を2〜3cm土に差し込みます。まだ湿っていれば待ちます。乾いていれば、たっぷりあげます。
- 水はけ。鉢を受け皿や鉢カバーから持ち上げます。底にたまった水は根を湿らせたままにするので、水やりの約10分後に捨てます。
- 光。暗い場所の株は水をあまり使わず、土が長く湿ったままになります。水の量を変える前に、株を窓に近づけます。
- 育っているか。新しい葉、つぼみ、花芽が出ていれば株は活動していて、土が乾くたびに水が必要です。休んでいる株は少なくて済みます。
間隔は長くなっても、指で確かめる方法は同じです
03
置き場所:窓際、エアコンの風、冷たい窓ガラス
冬のよい置き場所は、3つのことのバランスで決まります。できるだけ多くの光、暖房の風が直接当たらないこと、冷たい窓ガラスに触れないことです。
窓からの光。葉が窓に触れない範囲で、いちばん明るい窓のできるだけ近くに置きます。光は窓から離れるほど急に弱くなるので、部屋の中に数歩入った株は、窓際の株よりずっと少ない光しか受けません。
エアコンの風。エアコンの温風が直接当たる場所や、ストーブやファンヒーターの前には置きません。暖かく乾いた風は弱い葉を傷め、土をすぐに乾かします。風の通り道から外れた、窓のそばの棚や台のほうがよい場所です。
夜の窓際の冷え込み。冷え込む夜は、窓ガラスに触れた葉が冷えて傷みます。夜に閉めたカーテンと窓の間に置かれた株は、たまった冷たい空気の中に取り残されます。葉と窓ガラスの間をあけ、株はカーテンの部屋側に置き、冷たい窓辺では鉢の下に木の板や発泡スチロールの板を敷きます。冷え込みの厳しい夜は、窓から少し離します。
暖房の効いた部屋の空気は乾いていて、シダやカラテア、室内のヤシの仲間のような葉の薄い植物から先に影響が出ます。株をまとめて置くか、小石と水を入れた受け皿に、鉢が水に浸からないようにのせます。葉水の効果は数分しか続かず、どちらの代わりにもなりません。
葉先が茶色くなっても、それだけで空気の乾燥が原因とは言えません。暖房の風、冷たいすきま風、すっかり乾ききった土、水に浸かったままの根、肥料の塩類でも葉先は茶色くなります。何かを変える前に、土と置き場所を確かめます。
窓を開けて換気する前に、株を窓から離します。冷たい外気が暖かい葉に直接当たると、ベンジャミンなどの敏感な植物は数日のうちに葉を落とします。
鉢が水に浸からないよう小石の上にのせ、暖房の風からは離します
04
肥料、植え替え、剪定
冬は肥料を与えません。光の少ない中でほとんど育っていない株は養分を吸わず、塩類が鉢の中に残ります。
例外は、いま育っている植物や花を咲かせている植物で、シクラメンやアマリリスがそうです。育っている間は、それぞれの育て方ガイドにあるとおり、薄い肥料を与えます。シャコバサボテンには冬は肥料を与えません。肥料は夏の終わりに止めます。
冬に植え替えるのは、土がいつまでも乾かない、根が茶色く柔らかい、鉢が割れたなど、やむを得ないときだけです。急ぐ理由がなければ春まで待ちます。
大きく切り戻すのも待ちます。いまは新しい芽がほとんど出ないので、切り口がふさがるのに時間がかかります。傷んだ葉を1枚ずつ取るのは、いつでもかまいません。
05
冬の害虫
冬の代表的な害虫はハダニです。暖かく乾いた空気はハダニにとっていちばんの条件で、暖房の効いた部屋ではあっという間に増えます。
葉の裏をこまめに見ます。とくにエアコンの風が当たる場所の株は念入りに確かめます。葉の表の白くかすれた小さな斑点と、葉のつけ根の細い糸が最初のサインです。
コナカイガラムシも冬によく出ます。葉のつけ根や茎に沿って白い綿のような点としてつき、茂った株の中では長い間見つかりません。
新しく迎えた植物や贈られた鉢植えは、ほかの植物と並べる前によく確かめます。2週間別の場所に置けば、害虫がいても気づけます。
暖房で乾いた部屋では、ハダニがいちばん早く増えます
06
涼しく冬を越す植物と冬に咲く植物
すべての観葉植物が、冬に暖かいリビングを好むわけではありません。サボテン、多くの多肉植物、かんきつ類、キョウチクトウ、オリーブは、明るく涼しい場所で、水をごく控えめにして冬を越すのを好みます。
こうした植物の多くは、冬の涼しい休みがあってこそ翌年に花を咲かせます。冬じゅう暖かい場所に置くと、花が咲かなくなります。
冬に育つ植物や冬に花を咲かせる植物は、冬に水やりを減らす決まりの例外です。活動している間は水を使い続けるので、季節ではなく土の乾き具合で決めます。それぞれに決まりがあります:
夏の間に外に出していた植物は、夜が冷え込む前に室内に取り込みます。その前に害虫がいないかを確かめ、葉を洗い流します。
- シャコバサボテン:冬はたいていつぼみをつけているか咲いています。その間は土をむらなく湿らせておきます。土が乾くとつぼみが落ちます。鉢を動かしたり回したりもしないでください。ペットにも安全(無毒)。
- シクラメン:秋から春にかけて育ち、花を咲かせます。土の表面が乾いたら鉢底から水を吸わせ、涼しく明るい場所に置きます。休むのは花のあとの夏です。猫・犬に有毒。
- 胡蝶蘭:花芽を伸ばしている株は育っています。植え込み材がほとんど乾き、根が銀色に見えたら水をあげ、株の中心に水がたまらないようにします。ペットにも安全(無毒)。
よくある質問
冬の観葉植物の水やりの頻度は?+
ほとんどの植物で回数は減りますが、決めるのは土を触って確かめた乾き具合です。指を2〜3cm差し込み、乾いているときだけ水をあげます。つぼみをつけたシャコバサボテン、シクラメン、アザレア、アマリリスのように冬に育つ植物や咲く植物は、土が乾くたびに水が必要で、エアコンの風が当たる鉢は早く乾きます。
冬に観葉植物の肥料はあげますか?+
基本的にはあげません。光の少ない中ではほとんど育たず、養分が鉢に残るからです。冬に花を咲かせる植物や新しい芽を伸ばしている植物には、活動している間だけ薄い肥料を与えます。
暖房による乾燥から観葉植物を守るには?+
株をまとめて置くか、小石と水を入れた受け皿に鉢が水に浸からないようにのせるか、もっと涼しい部屋に移します。葉水の効果は数分しか続かず、この3つの代わりにはなりません。エアコンの温風が直接当たらない場所に置くことも大切です。
冬に観葉植物の葉が落ちるのはなぜですか?+
たいていは光不足、窓際の冷たいすきま風、湿ったままの土のどれかです。古い下の葉がときどき落ちるのは普通です。数日のうちに何枚も落ちるなら、まずすきま風と土を確かめます。
冬の観葉植物の置き場所はどこがいいですか?+
いちばん明るい窓のできるだけ近くで、エアコンの温風や暖房器具の風が直接当たらない場所です。葉と冷たい窓ガラスの間をあけ、夜はカーテンの部屋側に置き、窓を開けるときは株を離します。
観葉植物を夜の窓際に置いても大丈夫ですか?+
冷え込む夜は、窓ガラスに触れた葉が冷えて傷み、閉めたカーテンと窓の間には冷たい空気がたまります。葉をガラスから離し、株をカーテンの部屋側に置き、冷たい窓辺では鉢の下に板を敷きます。冷え込みの厳しい夜は、窓から少し離します。
冬に植物育成ライトは必要ですか?+
すべての植物に必要なわけではありませんが、足りない光の本当の代わりになるのはライトだけです。暗い場所、光を多く必要とする植物、茎が細く長く色の薄いまま伸びるときに役立ちます。
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