うどんこ病の対策

要点

指で拭き取れる葉の表の白い粉は、うどんこ病です。ひどい葉を取り除き、株の周りの風通しをよくします。

うどんこ病は、葉の表に小麦粉をまぶしたような白い粉となって現れ、指でこすると取れます。最初は粉の下の葉はまだ緑色ですが、やがて黄色くなって乾いていきます。

名前が似ているべと病は、見た目も出やすい条件も違います。こちらは葉の裏に灰色から紫色のフェルトのようなカビが出て、葉の表には葉脈に区切られた黄色い部分が現れます。

どちらも対策の流れは同じです。かかった部分を取り除き、置き場所の条件を変え、新しい白い部分が出なくなるまで確認と対策を続けます。庭のバラや野菜のうどんこ病もよく知られていますが、このガイドでは室内の観葉植物と鉢花での対策を説明します。

うどんこ病か、べと病か

白いものを指でこすってみます。取れて指先に残るなら、葉の上にのっているもので、うどんこ病です。うどんこ病は葉が濡れていなくても感染し、若い葉と新芽から先にかかります。

次に葉を裏返します。葉の裏に灰色から紫色のフェルトのようなカビがあり、その上の葉の表に葉脈で区切られた黄色っぽい部分があれば、べと病です。べと病は葉が何時間も濡れたままのときに出るもので、株どうしが近く、葉水をよくする場所で見られます。

葉ではなく土の表面に白いふわふわしたものが出ている場合は、うどんこ病ではありません。土の中の有機物に生えたカビで、水やりの間に表面が乾くようになれば消えます。

注目ポイント

  1. 01白いものが葉の表についているか、裏についているか
  2. 02指でこすると白いものが取れるか
  3. 03葉の表の、葉脈に区切られた黄色い部分
  4. 04若い葉、新芽、葉のつけ根
  5. 05株と株の間がどのくらいあいているか

対処法

白いものを指でこすり、葉を裏返して、どちらかを見分けます。土の表面の白いものは葉の病気ではなくカビなので、別に考えます。
葉の表の白い粉は指で拭き取れ、葉の裏には灰色のカビがついている
表で拭き取れるのはうどんこ病、裏の灰色のカビはべと病です

まず、かかった葉を取り除く

白い粉にびっしり覆われた葉は、手当てをするより取り除きます。胞子の大部分を一度に減らせますし、株にとっても何枚かの葉を失うほうが、もう1週間広がり続けるより負担が少なくて済みます。

取るときは下に袋を広げて受け、取った葉はすべて燃えるごみとして捨てます。堆肥にすると残り続け、また室内に戻ってくることがあります。

株を揺らさず、部屋から運び出すときもゆっくり動かします。触ると粉が舞い、近くの植物の葉に落ちます。

置き場所を変えないと再発する

うどんこ病は空気がよどむ場所に残ります。葉が触れ合わないように株と株の間をあけ、部屋をこまめに換気します。

水は葉ではなく土にかけ、株の間の風通しをよくします。うどんこ病は葉が濡れていなくても感染します。湿度が高く風通しの悪い場所で広がりやすい一方で、葉の上に水滴があると、多くのうどんこ病では胞子の発芽が妨げられます。べと病はその逆で、葉が長く濡れていると出やすくなります。

肥料も見直します。窒素の多い肥料をたっぷり与えると、柔らかい葉が急に伸び、感染しやすくなります。液体肥料は、ラベルに書かれた濃さより濃くしないでください。

明るい場所に移すと株は丈夫になります。ただし、いきなり窓ガラス越しの真夏の直射日光に当てるのは避けます。

鉢底から受け皿に水が流れ出ている
水は葉ではなく土にかけます

家庭でできる方法:できることと限界

いちばんよく知られている家庭の方法は、牛乳を水で薄めたもので、目安は牛乳1に対して水8です。昔からうどんこ病に使われてきた方法で、液がかかった葉では予防の効果があります。すでに厚く広がった白い粉には、あまり効きません。

ただし室内では困る点もあります。葉に残った牛乳は1〜2日でにおい始め、弱い葉には輪じみが残ります。

株に健康な葉が十分に残る範囲で、ひどくかかった葉を取り除き、風通しをよくして、新しく出る葉を見守ります。重曹や家庭用の石けんで自分で作ったスプレーは、葉を傷めることがあるので避けます。殺菌剤が必要なときは、ラベルにうどんこ病、その植物、室内での使用が書かれているものだけを選び、量と使い方はラベルに従います。

どの液も、株全体にかける前に1枚の葉で試し、2日後にその葉を確かめます。かけるのは強い日差しの中ではなく夕方にし、そのあとは株を乾かします。

どれも、かかった葉を取り除くことと、風通しのよい場所に移すことの代わりにはなりません。あくまで補助で、対策の中心ではありません。

室内で使える市販の薬剤

園芸店やホームセンターには、植物由来の成分のものや化学的なものなど、草花用の殺菌剤が並んでいます。室内の観葉植物に使えるかどうかをラベルで確かめ、書かれた量を守ります。

かけ方の基本は家庭の方法と同じです。かけたところにだけ効くタイプの薬剤では、葉の表と同じように、葉の裏、新芽、葉のつけ根にもむらなくかけます。

ハーブなど収穫して食べる植物に使えるかどうかは、ラベルの表示だけで判断します。はっきりしないときは、かかった葉を取り除き、風通しのよい場所に移す方法にとどめます。

その後の確認と再発

数日おきに同じところを見ます。若い葉、新芽、葉のつけ根、葉の裏です。爪くらいの大きさの新しい白い部分が見つかったら、もう一度対策をする合図です。

2〜3週間白い部分が出なければ、うどんこ病は治まっています。そうしたらほかの植物のところへ戻しますが、前より少し広く間をあけて置きます。

同じ部屋で何度も白い粉が出るなら、原因は対策の方法ではなく置き場所の条件です。換気の少ない部屋や、株をぎっしり並べた場所では、何度でもまた出てきます。

対処法

数日おきに同じところを見ます。見つけた日のうちに葉を取り除き、もう一度対策をします。2〜3週間何も出なければ、株を元の場所に戻します。
ルーペで葉の裏を確かめている
数日おきに若い葉と新芽を確かめます

うどんこ病にかかりやすい観葉植物

うどんこ病は柔らかい葉を好みます。レックスベゴニア、セントポーリア、鉢植えのキク、ガーベラ、コリウスはよくかかり、窓辺のローズマリーやセージなどのハーブも、株どうしが近すぎるとかかります。

革のように硬くしっかりした葉の植物には、ほとんど出ません。かかったベゴニアの隣にあるゴムの木は、たいてい何ともありません。

うどんこ病を持ち込むのは、たいてい買ってきたばかりの株です。新しく迎えた株は2〜3週間ほかの植物から離して置き、その間に若い葉をこまめに確かめます。

対処法

新しく迎えた株は2〜3週間ほかの植物から離して置き、ほかの植物と並べる前に若い葉を確かめます。

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よくある質問

観葉植物のうどんこ病の治し方は?

白い粉にびっしり覆われた葉を取り除き、株を風通しのよい場所に移して、新しく出る葉を確かめ続けます。病気を招いた空気のよどみや株どうしの近さがそのままだと、薬剤だけでは治まりません。新しい白い部分が出たら、すぐにもう一度対策をします。

うどんこ病に効く家庭の方法はありますか?

株に健康な葉が十分に残る範囲で、ひどくかかった葉を取り除き、風通しをよくして、新しく出る葉を見守ります。重曹や家庭用の石けんで自分で作ったスプレーは、葉を傷めることがあるので避けます。殺菌剤が必要なときは、ラベルにうどんこ病、その植物、室内での使用が書かれているものだけを選び、量と使い方はラベルに従います。

うどんこ病とべと病の違いは?

うどんこ病は葉の表にのっていて、こすると取れます。べと病は葉の裏に灰色のフェルトのようなカビが出て、葉の表には葉脈に区切られた黄色い部分が現れます。うどんこ病は葉が濡れていなくても感染しますが、べと病は葉が長く濡れたままのときに出ます。

うどんこ病はほかの植物にうつりますか?

はい、同じ部屋のほかの植物にうつります。株に触ると胞子が舞い、近くの葉に落ちます。かかった株はほかの植物から離して置き、運ぶときは揺らさずにゆっくり動かします。

うどんこ病の葉は全部切ったほうがいいですか?

株に健康な葉が十分に残る範囲で、白い粉にびっしり覆われた葉を取り除きます。ひどくかかっているときは、数日あけて2回に分け、株が育つための葉を残します。

水のやりすぎでうどんこ病になりますか?

水やりの量はうどんこ病の原因ではありません。うどんこ病は葉が濡れていなくても感染し、湿度が高く風通しの悪い場所で広がりやすくなります。べと病は別で、葉が長く濡れていると出ます。どちらの場合も、水は葉ではなく土にかけます。

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