観葉植物の根腐れ

要点

土が湿っているのに葉が垂れていたら、根腐れのサインです。鉢から抜いて茶色く柔らかい根を切り、乾かしぎみに育てます。

根腐れには、過湿、病気を起こす微生物、またはその両方が関わります。いつも水浸しの土では根に酸素が届かず、多くの病原菌が増えやすくなります。生きている根に直接感染する病原菌もいるので、根が水のせいで弱ってから病気になるとは限りません。

まぎらわしいのは、地上部の見た目です。土は湿っているのに、株はしおれて水が足りないように見えます。根がもう葉まで水を運べないからです。

そのため、葉が垂れていても、じょうろを手に取る前に土を触ってください。土が湿っているなら、水をあげるのは逆効果です。

鉢と株で確かめる4つのこと

この4つで、過湿とただの水不足を見分けられます。かかるのは1分ほどです。

  • 指で確かめる:最後の水やりから何日たっても、2〜3cmの深さが湿っている。
  • 鉢の重さ:水やりの合間に軽くならず、重いままになっている。
  • 受け皿と鉢カバー:水がたまっている。
  • においと茎のつけ根:土から酸っぱいにおいがし、土に接する茎のつけ根が柔らかい。

注目ポイント

  1. 012〜3cmの深さの土の湿り具合
  2. 02水やりの合間も鉢が重いままか
  3. 03受け皿や鉢カバーにたまった水
  4. 04土から酸っぱいにおいがするか
  5. 05茎のつけ根が柔らかくなっていないか

いちばん考えられる原因

土が乾く前に水をあげている

これがいちばん多い原因で、いちばん止めやすい原因でもあります。曜日ではなく、土の状態で水をあげます。

水をあげる前に毎回、指を2〜3cm土に差し込みます。そこが湿っていれば待ち、2日ほどしてからもう一度確かめます。鉢の重さは2つめの手がかりで、こちらのほうが正確なことがよくあります。根鉢が乾くよりずっと先に、表面が乾くからです。

それが何日おきになるかは、植物の種類、鉢、土、光、季節で決まります。同じ株でも、明るい7月には12月よりずっと多くの水を使います。

あげるときは、毎日少しずつではなく、鉢底から流れ出るまでたっぷりあげます。少しの水では表面の層しか湿らず、下の根は乾いたまま、表面だけがいつも湿った状態になります。

対処法

表面の層が乾くまで水やりを休み、そのあとは少しずつ何度もではなく、鉢底から流れ出るまでたっぷりあげます。
下の葉が黄色くなり、受け皿に水がたまっている
受け皿にたまった水と黄色い下葉は、よく一緒に見られます

水が鉢から抜けない

植える鉢の底には、ふさがっていない穴が必要です。穴のない飾り鉢では、余った水がすべて根鉢のすぐ下にたまります。

水やりのたびに、受け皿と鉢カバーを確かめます。30分たっても残っている水は捨てます。重くて持ち上げられない大きな鉢なら、スポンジや小さなカップで水をくみ出します。

鉢カバーの底に発泡煉石(ハイドロボール)を敷くと、中の鉢がたまった水につかりません。植える鉢の中に敷く鉢底石などの層は、穴の代わりにはなりません。

穴がふさがっているのは、気づきにくい原因です。次に株を持ち上げたときに鉢の底を見て、根や固まった土でふさがった穴を開けます。

対処法

穴の開いた鉢に植え替え、水やりの30分後に受け皿の水を捨てます。鉢カバーに発泡煉石を敷いて、中の鉢を高くします。
空の鉢の底の穴のそばに置いた発泡煉石(ハイドロボール)
穴から水が抜けないと、根鉢の下に水がたまります

大きすぎる鉢や、固まった古い土

根鉢よりずっと大きな鉢では、土の大部分に根がありません。その部分はほとんど乾かず、水やりのたびに何週間も湿ったままです。新しい鉢は、古い鉢よりひと回り大きいだけで十分です。

何年も同じ鉢で使い、崩れて固まった古い土も、同じ問題を起こします。密でねばつくようになると、水を抱え込み、空気を通さなくなります。

水はけのよい土を好む植物を植え替えるときは、パーライト、軽石、粗い砂を土に混ぜます。太く多肉質の根をもつ植物や多肉植物では、植え替えの中でもこれが特に大切です。

素焼き鉢とプラスチック鉢では、乾き方が違います。素焼き鉢は鉢の壁からも水が蒸発しますが、同じ根鉢でもプラスチック鉢では長く湿ったままです。

対処法

ひと回りだけ大きい鉢に植え替え、パーライト、軽石、粗い砂を混ぜて土に空気が通るようにします。
今の鉢と、それよりひと回りだけ大きい鉢
ひと回りだけ大きい鉢なら、水やりの合間に乾きます

涼しい場所と、育っていない株

使う水の量は、成長に合わせて変わります。日の短い季節、涼しい部屋、強く切り戻したあとは、夏よりずっと水を吸わなくなり、同じ量の水では多すぎることになります。

冬は夏のやり方を続けず、量を減らして間隔をあけます。指で確かめると、違いがはっきり分かります。

冷える窓辺やすき間風に注意します。冷えた土はなかなか乾かず、冷たく湿った根は、根腐れがいちばん早く始まる状態です。

植え替えたばかりの株も、多くの水を必要としません。根がまだ新しい土に伸びていないので、土は思ったより長く湿ったままです。

対処法

指で確かめながら量を減らし、間隔をあけます。株を冷える窓辺やすき間風の当たる場所から離します。

腐った根の見た目と切り方

株を鉢から抜き、土をやさしく落とします。健康な根はかたく、白から薄い茶色の明るい色をしていて、引っぱっても切れません。

腐った根は濃い茶色から黒色で、柔らかく、いやなにおいがします。外側の皮が指の間でずるりとむけ、細い芯だけが残ります。根鉢をぬるま湯で洗うと、まだかたい部分が見分けやすくなります。

柔らかい部分はすべて、清潔なはさみで、かたく明るい色の部分が出るまで切り取ります。途中で刃を拭きます。根が大きく減ったら、地上部も切り詰めて、残った根で支えられる以上の葉を株に抱えさせないようにします。

そのあと、水はけのよい新しい土に、残った根に合った大きさの鉢で植えます。この段階で大きな鉢に植えるのは、助けになるどころか逆効果です。

かたく明るい色の根と、茶色く柔らかい根
茶色く柔らかい根は切り、かたく明るい色の根は残します

切ったあとの数週間

植え替えたら1回水をあげ、そのあとは控えめにします。根が少ないと吸う水も少なく、水のやりすぎを最も繰り返しやすいのが、まさにこの時期です。

明るい場所に置きますが、真昼の強い日差しは避け、数週間は肥料をあげません。切ったばかりの根は肥料の塩分に弱く、新しい土にも養分が含まれているからです。

この間に、葉がさらに落ちることがあります。回復がうまくいったかは、古い葉ではなく、新しく出てくる芽で分かります。

土よりずっと上まで茎が柔らかく、かたい根がひとつも残っていなければ、その株は助かりません。まだかたい健康な茎の先を切り取り、挿し木にします。

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よくある質問

根腐れかどうかの見分け方は?

土が何日も湿ったままで鉢も重いのに、葉が垂れています。さらに土から酸っぱいにおいがしたり、土に接する茎のつけ根が柔らかかったりしたら、鉢から抜いて確かめます。茶色く柔らかく、皮がずるりとむける根は腐っています。

根腐れした植物は復活しますか?

はい、かたく明るい色の根が少しでも残っていれば復活できます。柔らかい部分をすべて切り、水はけのよい新しい土に植え替え、そのあとの水やりは控えめにします。結果は、古い葉ではなく新しい芽に表れます。

観葉植物の根腐れの対処法は?

水やりを止め、たまった水を捨て、植える鉢から水が抜けるかを確かめます。それでも土が湿ったままなら、株を鉢から抜いて根を洗い、かたく明るい色の部分まで切り戻し、合った大きさの鉢に新しい水はけのよい土で植え替えます。

根腐れした根はどんな見た目ですか?

濃い茶色から黒色で、ぐにゃりと柔らかく、外側の皮が指の間でむけて細い芯が残ります。かたく明るい色で、引っぱっても切れない根は健康です。

根腐れのあとは大きな鉢に植え替えたほうがいいですか?

いいえ。切ったあとは根が減っているので、大きな鉢では根のない湿った土をたくさん抱えることになります。残った根に合った大きさの鉢を使います。

穴のない鉢で根腐れを防ぐには?

株は穴のある鉢に植えたままにして、その鉢を穴のない鉢に入れます。水やりのあとは、外側の鉢にたまった水を捨てます。穴のない入れ物に直接植えると、土の中の水の量はほとんど調整できません。

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